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がん

胃がんリスク検診(ABC検診)について

  • 胃がんにはピロリ菌感染が深くかかわっています。ピロリ菌感染のない方から胃がんが発生することはまれです。またピロリ菌感染によって胃粘膜の萎縮が進むほど、胃がんが発生しやすくなります。
  • 胃粘膜の萎縮の程度はペプシノゲンという消化酵素を測定することでわかり、血液中のペプシノゲンの濃度が基準値以下の人は、6~9倍胃がんになりやすいことがわかっています。
  • 胃がんリスク検診は、ピロリ菌感染の有無と、胃粘膜の萎縮度(ペプシノゲン)を採血検査で判断することで、胃がんになりやすい人か、なりにくい人かを判定する、新しい検診法です。

胆管がんについて

  • 胆嚢・胆道がんは、発生率が低いために、疫学的な研究結果は限られています。その中で、胆石や胆嚢・胆管炎、潰瘍(かいよう)性大腸炎、クローン病、原発性硬化性胆管炎、膵(すい)胆管合流異常症などの胆道系疾患の既往は、胆嚢がんのリスク要因として知られています。そして、胆嚢摘出術などによる治療は、胆道がんのリスクを低下させるという報告もあります。その他、女性であること、肥満や高カロリー摂取、野菜・果物の低摂取、出産回数が多いこと、特殊なものとしては、ある種の農薬との関連などがリスク要因の候補として挙げられています。

乳がんの自己測定方法は?

  • 自己診断を続けることで、ふだんとは違う乳房の変化に気づくことができます。月に1回、下記の手順で自己チェックを行う習慣を身につけてください。
    自己診断は、生理が終わった後4~5日が適当です。閉経後の人は、毎月、日を決めて行ってください。

肺カルチノイドとは?

  • 肺がんの一種で40代から増加
    • 10万人に1人といわれる肺カルチノイドとはどんな病気なのか。肺がんの専門家、土屋了介医師によると、「カルチ」はがん、「ノイド」はもどきの意味で、広い意味で肺がんの一種。良性の定型的と悪性の非定型的があり、金子さんは非定型的カルチノイドだった。発症に男女差はなく、40代から増加する。気管支の末端部部分に発症するため、初期の自覚症状が出にくい。
    • 特別な予防法はなく、早期発見のための検診が何よりの対策となる。会社などの定期的な健康診断の際、エックス線検査で見つかる場合もあるが、CTスキャンが有効である。

便潜血検査でどこの異常を発見できるのですか?

  • 下部消化管のがんやポリープの早期発見を
    • 免疫学的便潜血検査(2日法)は、食べものに含まれる動物の血液には反応せずに、がんやポリープからの微量な出血が検出されるので、早期発見のためにスクリーニング検査として重要です。
    • 陽性(+)の場合、さらに精密検査(大腸X線や内視鏡など)で詳しく調べ、異常があれば治療します。
  • 胃や十二指腸からの出血
    • 胃潰瘍や十二指腸潰瘍から多量の出血の場合、便は黒くタール状になります。免疫学的便潜血検査では肉眼ではわからない微量な出血を調べますが、タール便のような下血は肉眼でもわかるので、ときどきは自分の便を注意して見ましょう。

血液

肝炎を引き起こす原因は何?

  • 肝炎を起こす原因は、ほとんどは生活習慣の不摂生によるものです。はじめはエネルギーの取り過ぎや運動不足などから脂肪肝のなり、さらに、酒やタバコ、過労、睡眠不足などが続くと、肝硬変を招きます。こうなるとがんの発生率も高くなります。
  • かなり障害が進んでも、自覚症状がなかなか現れないのが肝臓です。手遅れにならないうちに、生活習慣を改善して肝炎や肝硬変、肝がんの予防をすることが大切です。そのための肝機能検査です。
  • 肝臓を悪くするもうひとつの敵はウィルスの感染です。肝炎を起こすウィルスはA、B、Cなどの型があります。肝炎ウィルスは感染して何年も潜伏してから発病し、進行すると肝硬変から肝がんになる例が少なくありません。
  • ウィルス肝炎の中には、激しい症状で命に関わる場合もあるので、陽性といわれたら医師の指示にしたがって、適切な治療を受けるようにしましょう。

脂質異常症(気になる高脂血症)の原因は何ですか?

  • 血液中のLDL(悪玉)コレステロール、中性脂肪のいずれか、また両方が多くなっている、あるいはHDL(善玉)コレステロールが少ない状態を脂質異常といいます。
  • コレステロールは、細胞膜、性ホルモンや胆汁を生成する大事な成分です。中性脂肪は身体活動を支える重要なエネルギー源となり、どちらも生命活動には不可欠なものです。しかし、LDLコレステロールも中性脂肪も増え過ぎると動脈硬化の要因となります。また、HDLコレステロール値が低い場合も要注意です。
  • 摂取エネルギー量が消費エネルギー量より多い、動物性脂肪やコレステロールを多く含む食品を好んで食べる、運動不足で肥満気味、ストレス過多でいつもイライラしている、脂質異常はこのような生活習慣の人に多くみられます。

糖尿病について

  • 現在、糖尿病人口は 1、300万人を越えると推計されています。この数字は人口すべての10%をこえているのです。しかも困ったことに、その半分以上は治療を受けていないのです。
    その理由は、検診で血糖値が高く、糖尿病を強く疑われる状態でも、自覚症状があまりない病気のため、治療を受けないことがどうしても多くなりがちになるからです。しかし症状が出なくても、糖尿病は徐々に進行し、恐ろしい合併症をひきおこします。糖尿病の本当の怖さは、この合併症なのです。

動脈硬化について

  • 動脈硬化は自覚症状がありません。しかも放置すると、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞など、命にかかわる疾患の原因になります。定期的に検査を受けて、動脈硬化の早期発見と治療に努めましょう。

尿酸値の上昇が痛風の原因になりますか?

  • 新しい細胞に代わる新陳代謝で、古い細胞が分解してできる老廃物が尿酸です。食べものに含まれるプリン体も、吸収されると体内で尿酸になり、血液中に増えてきます。水に溶けにくい尿酸が多過ぎると、血液中で結晶になって障害を起こします。これが痛風です。健診で尿酸値が高いと言われたときは、肉類などプリン体の多い食べものは控えましょう。

貧血検査について

  • 血液の細胞成分には、数種類の白血球も含まれます。体に侵入してきた細菌を食べたり、免疫に大事な役割を果たすなど、白血球は外敵駆除にひと役買っているので、細菌やウィルスなどに感染して病気になると、それと闘うために血液中の数が増えてくる性質があります。貧血の疑いがあったら、詳しい検査をして、悪性のものかどうかを確かめましょう。多くは鉄欠乏性貧血ですが、その場合は自分の食生活を振り返って栄養摂取の状態をチェックしましょう。
  • 鉄分の多い食品(レバー、肉、緑黄色野菜、シジミなど)を積極的に取るような食生活の改善が大切ですが、治療として必要に応じて鉄剤を飲む場合もあるので、1度、医師に相談してみましょう。
  • 貧血の原因が、消化管からの出血などであった場合は、きちんと治療を受けましょう。また、白血球数が増えるのは、感染症などで外敵が侵入してきたことを示しているのですから、感染症などの病気を治すことが先決です。

その他

血圧が高いといわれたら?

  • 遺伝体質や加齢も原因になりますが、多くの場合、塩分の取りすぎ、肥満、ストレスなどの生活習慣が影響して高血圧になります。そこで高血圧対策では、食事を中心とした生活習慣の改善が大切になります。摂取カロリーを抑え、特に1日の塩分摂取は6グラム未満を目標にし、適度な運動をすることが勧められます。
    • 塩分を取り過ぎない 過剰な塩分は血管の老化を早める
    • カリウムの多い食品を取る ナトリウムを体外に排出する作用がある
    • お酒はほどほどに 飲み過ぎはカロリーの取り過ぎに
    • 適度な運動を 血管を若返らせる効果
    • 肥満の解消 肥満は高血圧、動脈硬化などを促進

熱中症を防ぐために

  • 熱中症は、適切な予防をすれば防ぐことができます。
  • 熱中症になった場合も、適切な応急処置により救命することができます。
  • 一人ひとりが、熱中症予防の正しい知識をもち、自分の体調の変化に気をつけるとともに、周囲の人にも気を配り、予防を呼びかけ合って、熱中症による健康被害を防ぎましょう。
  • 熱中症とは・・・
    • 高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調整機能がうまく働かないことにより、体内に熱がたまり、筋肉痛や大量の発汗、さらには吐き気や倦怠感などの症状が現れ、重症になると意識障害などが起こります。
    • 気温が高い、湿度が高いなどの環境条件と、体調が良くない、暑さに体がまだ慣れていないなどの個人の体調による影響とが組み合わさることにより、熱中症の発生が高まります。
    • 屋外で活動しているときだけでなく、就寝中など室内で熱中症を発症し、救急搬送されたり、不幸にも亡くなられたりする事例が報告されています。

腹囲の正しい測り方

  • 腹囲は、立位でおへその高さで測定する
  • 両足をそろえ、両腕は体の横に自然に下げ、お腹に力が入らないようにする
  • 呼吸は意識せず、普通にし、呼気(吐き出した)の終わりに目盛を読み取る
  • 巻尺は、背中や腰に水平に巻かれているかを確認
    • 注1:胴の一番細いところではなく必ずおへその周りで測りましょう
    • 注2:お腹の脂肪が多く、おへその位置で測りにくい場合は肋骨の一番下がっている部分と骨盤の一番出っ張っているところの中央の腹囲を測りましょう

デング熱とは・・・

  • デング熱はデングウイルスによる感染症で、蚊によって人から人へ感染します。デングウイルスをもつ蚊は、空き缶などに溜まった水でも発生するため、都会で流行することも多いです。
  • 感染してから2~15日(通常2~7日)症状のない期間があった後、38~40℃の発熱、激しい頭痛、関節炎、筋肉痛、発疹がみられます。この発疹は風疹との同じような小さな紅斑(こうはん)で、痒みや痛みはありません。熱が下がったあとにうすいアザが手足やわきの下にでることもあります。デングを起こすウイルスには4種類あり、ある種類のデングウイルスに感染して回復し、その後別の種類のデングウイルスに感染すると重症型のデング熱になる危険があります。重症型のデング熱の場合は、死亡することもあります。
  • 特別な治療法はなく、症状に応じた治療が行われます。